DIARY KEY/Base Ball Bear レビュー
2021年10月28日
2021/10/27にBase Ball Bearの新アルバム「DIARY KEY」がリリースされました。 ずっとファンなのでとても嬉しいです。 レビューというか、感想というか、書いていこうと思います。 ※あくまで個人の考えなのでアーティスト本人達の考えとは違う点があります。 収録曲は 1. DIARY KEY 2. プールサイダー 3. 動くベロ 4. SYUUU 5. Henshin 6. A HAPPY NEW YEAR 7. 悪い夏 8. _touch 9. 生活PRISM(feat. valknee) 10. 海へ 11. ドライブ(DIARY KEY mix) シングルとして 「ドライブ」 「SYUUU」 「プールサイダー」 「DIARY KEY」 が収録されていますね。 シングル曲を単体で聴いてる時は自分の中では大きくヒットするということはあまりなかったのですが、アルバムの一部として流れの中で聞くととても納得できる部分があったというか、曲の良さを感じるました。 「DIARY KEY」「プールサイダー」 タイトルナンバーでもある「DIARY KEY」から始まり「プールサイダー」に続く。この流れはBase Ball Bearらしいというか、爽やかさを感じることができますね。 「動くベロ」「悪い夏」「_touch」 ボーカルの小出さんが好きそうなギターの感じが出てますね。 小出さんとカッティングは切っても切れない関係だと思っていますし、そういうところに憧れを感じます。 「Henshin」 Base Ball Bearはギターロックを中心にやっているという本人たちの公言がありますが、この曲と後述する「海へ」はポップスの歌ものとしてもすごく魅力的ですね。 小出さんは仮面ライダーなど特撮ものが好きなので初めは「変身」という意味だと思いましたが、「返信」という意味のタイトルでしたね。 「A HAPPY NEW YEAR」 久しぶりのベース関根さんがメインボーカルの曲ですね。 曲のないまっすぐな青春をいく歌詞と関根さんのなんともいえない独特な歌声がキラキラと暖かさを両立させていて、聞いていてとても心地いいです。 「生活PRISM(feat. valknee)」 三人体制になる前あたりから一つの形として確立されているラップの要素が強い曲です。 フィーチャリングとしてvalknee(バルニー)さんが参加しています。 小出さんのラップとラッパーのvalkneeさんのデュエットがギターロックサウンドと混ざり合って軽快で効きやすいヒップホップナンバーになっています。 今作でvalkneeさんを初めて知ったのですが、歌声がとても独特で、地声は前に出てきてファルセットだと小出さんの声を引き立てるようなような立ち位置に変わって、すごく素敵なラッパーさんですね。今後も聞いてみたい。 「海へ」 切なさや日々の矛盾を抱えたままそれでも生活は続いていくような感覚。 爽やかさを残しつつも大人になったBase Ball Bear。 アニメや映画のエンディングに良さそう。 イントロやアウトロなど歌の前後間に入ってくる印象的なギターフレーズが前述のようなことを感じさせてくれる要因かもしれません。 「ドライブ(DIARY KEY mix)」 そして最後の「ドライブ(DIARY KEY mix)」に。 また、これから少し頑張れそうな気がする。少しだけ前向きになれるような曲。 Base Ball Bearはアルバムの最後にこういう曲を持ってきてくれる傾向にあるので、1枚を通して聞くと不思議と今までのネガティブなことを前向きに昇華できる力を持っていると思っています。 ボーカルの小出さんのツイートにありました「楽しんでやりたいことも全てできた、じぶんの手応えとしては文句なしの作品」というのを感じることができました。 私の中で「新呼吸」以来の大ヒットアルバムになりました。おそらく今後何度も何度も聞き直していくと思います。 三人体制やサポートギターの件など、未だにファンの中でたくさんの意見があるようですが、どのような形になっても応援し続けていきたいと思います。